地域高齢者の運動継続に関する 動機について タオルギャザー体操の効果と継続理由
2018.3より1年間,タオルギャザー体操を日常生活動作に取り入れて実施した高齢者を対象に,継続調査(2021.10)を実施した. 研究の参加者47名(平均年齢69.83±4.50歳)中,トレーニングを継続した者25名を継続群,中断した者22名を非継続群とした.継続群には,足趾荷重量や足アーチ高率, Functional Reach Test の到達距離の有意な増加などが認められ,転倒予防につながることが示唆された.トレーニング継続の理由には,「健康のため」,「自分の役に立つ」などの自己成長を追い求めることや「家族や友人等が続けることを褒めてくれる」などの他者からの思いに同調することがあった....
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| Published in | ウォーキング研究 Vol. 27; pp. 55 - 64 |
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| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本ウォーキング学会
2024
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 2758-8904 |
| DOI | 10.60255/walkingresearch.27.0_55 |
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| Summary: | 2018.3より1年間,タオルギャザー体操を日常生活動作に取り入れて実施した高齢者を対象に,継続調査(2021.10)を実施した. 研究の参加者47名(平均年齢69.83±4.50歳)中,トレーニングを継続した者25名を継続群,中断した者22名を非継続群とした.継続群には,足趾荷重量や足アーチ高率, Functional Reach Test の到達距離の有意な増加などが認められ,転倒予防につながることが示唆された.トレーニング継続の理由には,「健康のため」,「自分の役に立つ」などの自己成長を追い求めることや「家族や友人等が続けることを褒めてくれる」などの他者からの思いに同調することがあった.非継続理由には「一人では続かない」などの指導者や自分へ関心を寄せる人の喪失や,「トレーニングがきつい」,「仕事や介護で忙しい」などトレーニングに関心が持てないことがあった.情緒的なサポートやより簡易なトレーニングの提案が主体的に運動に取り組む動機づけになることが示唆された |
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| ISSN: | 2758-8904 |
| DOI: | 10.60255/walkingresearch.27.0_55 |