脳卒中患者における低栄養と歩行予後の関連性 -Global leadership initiative on malnutrition基準を用いた検討
【目的】本研究の目的は,脳卒中患者を対象に Global leadership initiative on malnutrition(以下:GLIM)基準を用いて低栄養の有無と歩行予後の関連性を検討することである。【方法】220名の脳卒中患者(男性118名,女性102名)を対象とし,退院時のFunctional Independence Measure (以下,FIM)歩行得点に基づき,歩行自立群(FIM≧6,100例)と非自立群(FIM≦5,120例)に分類した。ロジスティック回帰分析でGLIM基準による低栄養と歩行予後の関連性を調査した。【結果】対象者の中で,GLIM基準に基づき低栄養と判...
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| Published in | 理学療法おかやま p. 2501 |
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| Main Authors | , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 岡山県理学療法士会
2025
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0919-9829 2759-2111 |
| DOI | 10.60364/opta.2501 |
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| Summary: | 【目的】本研究の目的は,脳卒中患者を対象に Global leadership initiative on malnutrition(以下:GLIM)基準を用いて低栄養の有無と歩行予後の関連性を検討することである。【方法】220名の脳卒中患者(男性118名,女性102名)を対象とし,退院時のFunctional Independence Measure (以下,FIM)歩行得点に基づき,歩行自立群(FIM≧6,100例)と非自立群(FIM≦5,120例)に分類した。ロジスティック回帰分析でGLIM基準による低栄養と歩行予後の関連性を調査した。【結果】対象者の中で,GLIM基準に基づき低栄養と判定された患者は全体の49%であった。歩行非自立群における低栄養の割合は,歩行自立群と比較して有意に高値を示した。ロジスティック回帰分析の結果,GLIM基準に基づく低栄養は歩行予後と有意な関連を認めた。【結論】GLIM基準を用いた栄養評価は,脳卒中患者における退院時の歩行予後と有意に関連することが示された。これにより,GLIM基準に基づく低栄養評価の重要性が示唆された。 |
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| ISSN: | 0919-9829 2759-2111 |
| DOI: | 10.60364/opta.2501 |