SPS乱流モデル付き拡張MPS法による砕波過程の数値解析

粒子法は, 水塊の分裂・合体を伴うような水面の複雑な挙動の追跡に簡単なアルゴリズムで柔軟に対応できる利点を有しているが, 乱流場の解析に対しては僅かに著者らのSPS乱流モデルによる噴流の解析があるに過ぎない.本稿では, 砕波・遡上過程における粒子スケール以下の乱流特性を考慮するため, SPS乱流モデルを組み込んだMPS法による数値シミュレーションを実施した.さらに, SPS乱流特性の評価において鍵となる圧力擾乱除去のためのPSフィルタの選択についても, 流速変動の波数スペクトルを通じて検討した.数値シミュレーションの結果は, 少なくとも実験室スケールの現象については, SPS乱流モデルが有効に...

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Published in海岸工学論文集 Vol. 49; pp. 31 - 35
Main Authors 酒井, 哲郎, 後藤, 仁志, 織田, 晃治, 林, 稔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2002
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ISSN0916-7897
1884-8222
DOI10.2208/proce1989.49.31

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Summary:粒子法は, 水塊の分裂・合体を伴うような水面の複雑な挙動の追跡に簡単なアルゴリズムで柔軟に対応できる利点を有しているが, 乱流場の解析に対しては僅かに著者らのSPS乱流モデルによる噴流の解析があるに過ぎない.本稿では, 砕波・遡上過程における粒子スケール以下の乱流特性を考慮するため, SPS乱流モデルを組み込んだMPS法による数値シミュレーションを実施した.さらに, SPS乱流特性の評価において鍵となる圧力擾乱除去のためのPSフィルタの選択についても, 流速変動の波数スペクトルを通じて検討した.数値シミュレーションの結果は, 少なくとも実験室スケールの現象については, SPS乱流モデルが有効に機能することを示している.
ISSN:0916-7897
1884-8222
DOI:10.2208/proce1989.49.31