『リアルタイム・ビューファインダー』 搭載 X-T1の開発について

一般的な 「ミラーレス(ノンレフレックス)カメラ」 の電子ビューファインダーは,ホワイトバランスや露出などの撮影設定が常に反映された映像を見ながら撮影できる,という利点がある.一方で,光学ファインダーに比べ表示タイムラグが大きく,速い動きの被写体のシャッターチャンスを逃すという課題があった.これに対し,「X-T1」 は,新開発の 「リアルタイム・ビューファインダー」 により,光学ファインダーに迫る0.005秒という非常に短い表示タイムラグと,デジタルカメラで世界最大の表示倍率を実現.これまでの電子ビューファインダーでは体験することのできなかった,快適な撮影を可能にした. 本記事ではこのファイン...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本写真学会誌 Vol. 78; no. 3; pp. 142 - 146
Main Author 高田, 浩祐
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本写真学会 2015
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0369-5662
1884-5932
DOI10.11454/photogrst.78.142

Cover

More Information
Summary:一般的な 「ミラーレス(ノンレフレックス)カメラ」 の電子ビューファインダーは,ホワイトバランスや露出などの撮影設定が常に反映された映像を見ながら撮影できる,という利点がある.一方で,光学ファインダーに比べ表示タイムラグが大きく,速い動きの被写体のシャッターチャンスを逃すという課題があった.これに対し,「X-T1」 は,新開発の 「リアルタイム・ビューファインダー」 により,光学ファインダーに迫る0.005秒という非常に短い表示タイムラグと,デジタルカメラで世界最大の表示倍率を実現.これまでの電子ビューファインダーでは体験することのできなかった,快適な撮影を可能にした. 本記事ではこのファインダーの開発を中心にX-T1に搭載した技術ついて紹介する.
ISSN:0369-5662
1884-5932
DOI:10.11454/photogrst.78.142