V.成人急性リンパ性白血病(ALL)―診断と治療の目覚ましい進歩
・フィラデルフィア染色体(Philadelphia chromosome:Ph)陽性急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)とPh陰性ALLでは大きく治療方針が異なり,ALLの診断後,早期にPhの有無を判定することが必要である.・Ph陰性ALLに対しては,多剤併用化学療法を行う.・思春期・若年成人ALLは,小児プロトコールで治療することが望ましい.・Ph陽性ALLは,60歳以上の高齢者でも,チロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinase inhibitor:TKI)を使用することにより,高率に完全寛解に導入できる....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 107; no. 7; pp. 1301 - 1308 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.07.2018
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.107.1301 |
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Summary: | ・フィラデルフィア染色体(Philadelphia chromosome:Ph)陽性急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)とPh陰性ALLでは大きく治療方針が異なり,ALLの診断後,早期にPhの有無を判定することが必要である.・Ph陰性ALLに対しては,多剤併用化学療法を行う.・思春期・若年成人ALLは,小児プロトコールで治療することが望ましい.・Ph陽性ALLは,60歳以上の高齢者でも,チロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinase inhibitor:TKI)を使用することにより,高率に完全寛解に導入できる. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.107.1301 |