アニメの良さや強みに関する視聴者の主観的認識の把握: 自由記述データの分析による探索的検討

視聴者がアニメをどうとらえているのかについて、これまで十分に調べられてこなかった。したがって、本研究はアニメの良さや強みという点に焦点を当て、人々がそれをどのように主観的に認識しているのかを探索的に明らかにすることを目的とした。大学生、大学院生71名を対象に質問紙調査を行い、KJ法により分析した。その結果、アニメの良さや強みは【創造性】、【生き生きとしたキャラクター】、【芸術性】、【馴染みやすさ】、【享受しやすさ】、【総合芸術性による効果】、【多様な体験の生起】という7つの大テーマに整理された。実際に視聴者から得られたデータを基に、視聴者がアニメをどのようにとらえているかについて、アニメの良さ...

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Published inアニメーション研究 Vol. 24; no. 1; pp. 31 - 36
Main Authors 佐々木, 淳, 藪田, 拓哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本アニメーション学会 31.03.2024
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ISSN1347-300X
2435-1989
DOI10.34370/jjas.24.1_31

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Summary:視聴者がアニメをどうとらえているのかについて、これまで十分に調べられてこなかった。したがって、本研究はアニメの良さや強みという点に焦点を当て、人々がそれをどのように主観的に認識しているのかを探索的に明らかにすることを目的とした。大学生、大学院生71名を対象に質問紙調査を行い、KJ法により分析した。その結果、アニメの良さや強みは【創造性】、【生き生きとしたキャラクター】、【芸術性】、【馴染みやすさ】、【享受しやすさ】、【総合芸術性による効果】、【多様な体験の生起】という7つの大テーマに整理された。実際に視聴者から得られたデータを基に、視聴者がアニメをどのようにとらえているかについて、アニメの良さや強みという側面から把握するための資料を得ることができた。
ISSN:1347-300X
2435-1989
DOI:10.34370/jjas.24.1_31