日本医療研究開発機構(AMED)における医療研究開発(周産期・新生児疾患領域を中心に)

AMEDは,医療分野の研究開発における基礎的な研究開発から実用化のための研究開発まで一貫した研究開発の推進及びその成果の円滑な実用化並びに医療分野の研究開発が円滑かつ効果的に行われるための環境の整備を総合的かつ効果的に行うため,健康・医療戦略推進本部が決定する医療分野研究開発推進計画に基づき,大学,研究開発法人その他の研究機関の能力を活用して行う医療分野の研究開発及びその環境の整備等の業務を行うことを目的とした国立研究開発法人として設置された. 令和2年4月から,第2期中長期計画の下,疾患を限定しないモダリティ等の統合プロジェクトに集約・再編された6つの統合プロジェクト(①医薬品②医療機器・ヘ...

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Published in日本周産期・新生児医学会雑誌 Vol. 60; no. 4; pp. 529 - 532
Main Author 三島, 良直
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本周産期・新生児医学会 2025
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ISSN1348-964X
2435-4996
DOI10.34456/jjspnm.60.4_529

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Summary:AMEDは,医療分野の研究開発における基礎的な研究開発から実用化のための研究開発まで一貫した研究開発の推進及びその成果の円滑な実用化並びに医療分野の研究開発が円滑かつ効果的に行われるための環境の整備を総合的かつ効果的に行うため,健康・医療戦略推進本部が決定する医療分野研究開発推進計画に基づき,大学,研究開発法人その他の研究機関の能力を活用して行う医療分野の研究開発及びその環境の整備等の業務を行うことを目的とした国立研究開発法人として設置された. 令和2年4月から,第2期中長期計画の下,疾患を限定しないモダリティ等の統合プロジェクトに集約・再編された6つの統合プロジェクト(①医薬品②医療機器・ヘルスケア③再生・細胞医療・遺伝子治療④ゲノム・データ基盤⑤疾患基礎研究⑥シーズ開発・研究基盤)について,AIなどデジタル技術の活用を図りつつ,新たな医療技術等を様々な疾患に効果的に展開し研究開発を進めている.疾患領域に関連した研究開発はモダリティ等の統合プロジェクトの中で推進することとされ,プロジェクト間の連携を常時十分に確保しつつ,横断的に対応する体制として,7つの疾患領域にDisease coordinator(DC)を配置し,特定の疾患ごとに柔軟にマネジメントを行い研究開発を進めている. さらに令和4年3月にAMED内に先進的研究開発戦略センター(SCARDA)を設置,ワクチンやワクチン開発に資する新規モダリティの研究開発も推進している(図1).
ISSN:1348-964X
2435-4996
DOI:10.34456/jjspnm.60.4_529