配合条件が締固めを必要とする高流動コンクリートの間隙通過速度と粗骨材量比率に与える影響

締固めを必要とする高流動コンクリートの性状を理解するため、配合条件が加振を受けた際の間隙通過速度および粗骨材量比率に与える影響を検討した。S/Cの増加に伴い、間隙通過速度は減少するが粗骨材量比率は増加し、単位粗骨材容積の増加に伴い、間隙通過速度および粗骨材量比率は減少した。また、粗骨材の種類が与える影響は、適切なフレッシュ性状を有する場合に顕著に確認でき、粗骨材の形状は間隙通過速度に、粗骨材の形状とF.M.は粗骨材量比率に影響を与える。さらに、粗骨材の種類のみが異なる場合、実積率から算出する粗骨材体積濃度は、間隙通過速度がほぼ0となる単位粗骨材容積を把握するのに有用であることが明らかになった。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 76; no. 1; pp. 419 - 426
Main Authors 吉田, 新, 高橋, 駿人, 加藤, 佳孝, 鈴木, 将充
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 31.03.2023
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.76.419

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Summary:締固めを必要とする高流動コンクリートの性状を理解するため、配合条件が加振を受けた際の間隙通過速度および粗骨材量比率に与える影響を検討した。S/Cの増加に伴い、間隙通過速度は減少するが粗骨材量比率は増加し、単位粗骨材容積の増加に伴い、間隙通過速度および粗骨材量比率は減少した。また、粗骨材の種類が与える影響は、適切なフレッシュ性状を有する場合に顕著に確認でき、粗骨材の形状は間隙通過速度に、粗骨材の形状とF.M.は粗骨材量比率に影響を与える。さらに、粗骨材の種類のみが異なる場合、実積率から算出する粗骨材体積濃度は、間隙通過速度がほぼ0となる単位粗骨材容積を把握するのに有用であることが明らかになった。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.76.419