機能性ディスペプシアを有する女性に対するFascial Manipulation の効果

[目的]機能性ディスペプシアを呈する女性に対し,Fascial Manipulation(以下FM)を実施し主訴の改善効果を認めたため報告する。[症例紹介]2019 年に機能性ディスペプシアと診断された内服加療中の30 歳代女性。従来の方法では介入効果が乏しくインターネットによる検索で当院とFascia のことを知り,受診に至った。[方法]触診検証の結果,頸部,胸部,腰部領域を中心にFascia の機能異常を認めた。介入は1 回90 分のFM を2〜3 週間に1度の頻度で計5 回実施した。[結果]消化不良感および呼吸困難感はNRS で0/10 となり主症状は消失した。[結論]機能性ディスペプシ...

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Published in徒手理学療法 Vol. 25; no. 2; pp. 36 - 41
Main Authors 中村 雄一, 半田 瞳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本徒手理学療法学会 2025
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ISSN1346-9223
2434-4087
DOI10.32166/jmpt.25.2_36

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Summary:[目的]機能性ディスペプシアを呈する女性に対し,Fascial Manipulation(以下FM)を実施し主訴の改善効果を認めたため報告する。[症例紹介]2019 年に機能性ディスペプシアと診断された内服加療中の30 歳代女性。従来の方法では介入効果が乏しくインターネットによる検索で当院とFascia のことを知り,受診に至った。[方法]触診検証の結果,頸部,胸部,腰部領域を中心にFascia の機能異常を認めた。介入は1 回90 分のFM を2〜3 週間に1度の頻度で計5 回実施した。[結果]消化不良感および呼吸困難感はNRS で0/10 となり主症状は消失した。[結論]機能性ディスペプシアの症状に対しFM が有用である可能性が示唆された。
ISSN:1346-9223
2434-4087
DOI:10.32166/jmpt.25.2_36