流通式装置を用いた超臨界二酸化炭素中のトリオレインの溶解度の測定と圧力, 温度, 密度条件との相関

超臨界二酸化炭素に対するトリオレインの溶解度を温度 (313, 323, 333 and 343K) および圧力 (15, 20 and 25MPa) の範囲で実測した. 溶解度測定には流通式抽出装置を用い, 圧力ならびに温度による溶解度の変化を求めるとともに既往の研究結果と比較検討を行った. 溶解度は圧力の上昇に伴って増大した. 圧力15MPaでは溶解度は温度 (343-313K) が低下するにしたがって約100倍上昇した. 一方, 25MPaの条件下では溶解度に対する温度の影響は少なくなった. 一定の圧力条件下では溶解度は温度上昇とともに低下した. また, Bender (1971) の提...

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Published in化学工学論文集 Vol. 26; no. 6; pp. 887 - 891
Main Authors 陶, 慧, 鈴木, 功, 増田, 康, 今井, 正直
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 化学工学会 2000
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ISSN0386-216X
1349-9203
DOI10.1252/kakoronbunshu.26.887

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Summary:超臨界二酸化炭素に対するトリオレインの溶解度を温度 (313, 323, 333 and 343K) および圧力 (15, 20 and 25MPa) の範囲で実測した. 溶解度測定には流通式抽出装置を用い, 圧力ならびに温度による溶解度の変化を求めるとともに既往の研究結果と比較検討を行った. 溶解度は圧力の上昇に伴って増大した. 圧力15MPaでは溶解度は温度 (343-313K) が低下するにしたがって約100倍上昇した. 一方, 25MPaの条件下では溶解度に対する温度の影響は少なくなった. 一定の圧力条件下では溶解度は温度上昇とともに低下した. また, Bender (1971) の提案にしたがって推算した超臨界二酸化炭素の推算密度と実測された溶解度は良好な相関を示した.
ISSN:0386-216X
1349-9203
DOI:10.1252/kakoronbunshu.26.887