訪問リハビリテーションを行う理学療法士の立場から

慢性呼吸器疾患患者には高齢者が多く,原疾患の悪化に加齢による身体機能低下が加わり徐々に活動性が低下する.医療依存度が高くなるにもかかわらず在宅で過ごす時間が増えるため,慢性呼吸器疾患患者がその人らしく過ごすためには在宅での呼吸ケア・リハビリテーションの継続が重要となってくる.訪問リハビリテーションは患者の生活を把握し個別に対応することが可能であるため,進行性に身体機能が低下する高齢の慢性呼吸器疾患患者にこそ必要である.しかし実際に訪問リハビリテーションに関わってみると,在宅での呼吸リハビリテーションは十分に普及しているとはいえない.患者だけでなく多職種の医療介護従事者に対しても在宅での呼吸リハ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 31; no. 1; pp. 70 - 74
Main Authors 山口, 真理, 青木, 康弘, 田中, 真理子, 須賀, 達夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 26.12.2022
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1881-7319
2189-4760
DOI10.15032/jsrcr.31.70

Cover

More Information
Summary:慢性呼吸器疾患患者には高齢者が多く,原疾患の悪化に加齢による身体機能低下が加わり徐々に活動性が低下する.医療依存度が高くなるにもかかわらず在宅で過ごす時間が増えるため,慢性呼吸器疾患患者がその人らしく過ごすためには在宅での呼吸ケア・リハビリテーションの継続が重要となってくる.訪問リハビリテーションは患者の生活を把握し個別に対応することが可能であるため,進行性に身体機能が低下する高齢の慢性呼吸器疾患患者にこそ必要である.しかし実際に訪問リハビリテーションに関わってみると,在宅での呼吸リハビリテーションは十分に普及しているとはいえない.患者だけでなく多職種の医療介護従事者に対しても在宅での呼吸リハビリテーションの認知度を高め,関与する職種ごとに充分な知識や技術の底上げを行い,相互に連携をとることが重要である.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.31.70