アスファルト廃材によるのり面保護効果と植物の生育抑制について

舗装補修の切削作業にともない発生するアスファルト廃材は,再資源化が義務づけられており,路盤材料や舗装材料に再利用する方法により有効利用されている。一方,北海道の盛土のり面は植物の緑化により保護されており,その維持管理は定期的な草刈りにより行われている。このため維持管理の費用が膨大になる。そこで,アスファルト廃材をのり面や中央分離帯に被覆することにより植物の生育を抑制することを目標とした施工について,施工から3年までの調査に引き続きさらに植物の生育抑制とのり面の状況を調べた。その結果,長期にわたり生育を抑制できた植物があったこと,およびアスファルト廃材を被覆したのり面は保護されたことを確認した。...

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Bibliographic Details
Published in日本緑化工学会誌 Vol. 50; no. 1; pp. 95 - 98
Main Authors 佐藤, 厚子, 山木, 正彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本緑化工学会 31.08.2024
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ISSN0916-7439
0916-7439
DOI10.7211/jjsrt.50.95

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Summary:舗装補修の切削作業にともない発生するアスファルト廃材は,再資源化が義務づけられており,路盤材料や舗装材料に再利用する方法により有効利用されている。一方,北海道の盛土のり面は植物の緑化により保護されており,その維持管理は定期的な草刈りにより行われている。このため維持管理の費用が膨大になる。そこで,アスファルト廃材をのり面や中央分離帯に被覆することにより植物の生育を抑制することを目標とした施工について,施工から3年までの調査に引き続きさらに植物の生育抑制とのり面の状況を調べた。その結果,長期にわたり生育を抑制できた植物があったこと,およびアスファルト廃材を被覆したのり面は保護されたことを確認した。
ISSN:0916-7439
0916-7439
DOI:10.7211/jjsrt.50.95