保健所との連携に関する市町村職員の意識実態と課題

本研究では,2016年12月下旬に市町村職員を対象としてウェブサイトで実施した連携意識実態調査を利用して,市町村の健康増進事業実施に関する市町村職員と保健所との連携状況について明らかにした。結果,市町村職員の約9割がこの1年間に保健所と連携しており,その効果についてある程度認めている回答者は約7割であった。しかしながら,3分の1の回答者が保健所との連携に必要性を感じていなかった。保健所以外の機関との連携は,三師会(医師会・歯科医師会・薬剤師会)や学校との連携が進められており,直接の住民サービスを担う機関同士の連携が行われていると推測される。また,連携による効果と連携の評価に有意な関連が見られ,...

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Published in日本経営診断学会論集 Vol. 18; pp. 84 - 90
Main Authors 横山, 淳一, 永井, 昌寛, 史, 文珍
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本経営診断学会 27.09.2019
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ISSN1882-4544
DOI10.11287/jmda.18.84

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Summary:本研究では,2016年12月下旬に市町村職員を対象としてウェブサイトで実施した連携意識実態調査を利用して,市町村の健康増進事業実施に関する市町村職員と保健所との連携状況について明らかにした。結果,市町村職員の約9割がこの1年間に保健所と連携しており,その効果についてある程度認めている回答者は約7割であった。しかしながら,3分の1の回答者が保健所との連携に必要性を感じていなかった。保健所以外の機関との連携は,三師会(医師会・歯科医師会・薬剤師会)や学校との連携が進められており,直接の住民サービスを担う機関同士の連携が行われていると推測される。また,連携による効果と連携の評価に有意な関連が見られ,効果のある連携を行うことの重要性が示唆された。
ISSN:1882-4544
DOI:10.11287/jmda.18.84