クロイツフェルト・ヤコブ病を疑われながらも進行が停止した痴呆症

亜急性の痴呆症, 口唇・四肢のミオクローヌス様の不随意運動からクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)が疑われたが, 発症後約1年で進行の停止した69歳女性を報告した. 経過・検査結果から栄養障害性疾患・変性疾患・傍悪性腫瘍症候群・血管内悪性リンパ腫は否定的であった. 一時的に除皮質硬直様姿勢を呈し, 意思疎通不能となったが, その後改善傾向を示し, 最近6ヵ月間は症状は固定している. 脳MRI上は軽度ながら萎縮が進行しているが, 脳波所見は経時的に改善しつつある....

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Published in医療 Vol. 55; no. 12; pp. 606 - 609
Main Authors 大隅, 悦子, 今井, 尚志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.12.2001
国立医療学会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.55.606

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Summary:亜急性の痴呆症, 口唇・四肢のミオクローヌス様の不随意運動からクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)が疑われたが, 発症後約1年で進行の停止した69歳女性を報告した. 経過・検査結果から栄養障害性疾患・変性疾患・傍悪性腫瘍症候群・血管内悪性リンパ腫は否定的であった. 一時的に除皮質硬直様姿勢を呈し, 意思疎通不能となったが, その後改善傾向を示し, 最近6ヵ月間は症状は固定している. 脳MRI上は軽度ながら萎縮が進行しているが, 脳波所見は経時的に改善しつつある.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.55.606