大腸モデルにおける内視鏡挿入形状観測装置 (UPD) を併用した大腸挿入方法の経験
日本の大腸がん検診にはFOBT (免疫学的便潜血検査) が行われているが, 受診率の低さ, さらにFOBT陽性者の全大腸内視鏡検査 (TCS) 受診率の低さが問題である. S状結腸内視鏡及び内視鏡的ポリープ切除による大腸がん死亡率減少効果が報告されているも, 大腸内視鏡挿入技術は容易に習得できない. 通常のコロンモデルを用いたトレーニングでは, 大腸の撓みの状態を確認しながら挿入することは可能である. しかしスコープの状態を確認することが不可能であった. 一方UPDを併用すると大腸の撓みとスコープ屈曲の関連性を同時に把握することが可能である. 今後の大腸内視鏡医の教育において有用性が高いと思わ...
Saved in:
Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 96; no. 1; pp. 51 - 56 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
26.06.2020
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.96.1_51 |
Cover
Summary: | 日本の大腸がん検診にはFOBT (免疫学的便潜血検査) が行われているが, 受診率の低さ, さらにFOBT陽性者の全大腸内視鏡検査 (TCS) 受診率の低さが問題である. S状結腸内視鏡及び内視鏡的ポリープ切除による大腸がん死亡率減少効果が報告されているも, 大腸内視鏡挿入技術は容易に習得できない. 通常のコロンモデルを用いたトレーニングでは, 大腸の撓みの状態を確認しながら挿入することは可能である. しかしスコープの状態を確認することが不可能であった. 一方UPDを併用すると大腸の撓みとスコープ屈曲の関連性を同時に把握することが可能である. 今後の大腸内視鏡医の教育において有用性が高いと思われた. |
---|---|
ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.96.1_51 |