アルカリ性電解水とトルマリン水によるアスコルビン酸のSOD活性 増強効果の比較検討

体内発生する活性酸素種は、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病、動脈硬化症、癌などの生活習慣病の一因であると報告されている。そのため、活性酸素種のスカベンジャー物質の探究や効果的な利用方法の開発が求められている。機能水の中には、活性酸素種を除去し、腫瘍の血管新生を阻害し、酸化的ダメージから細胞内のDNA、RNAを守ることができるSOD様活性を持つことが報告されている。本研究では、L-アスコルビン酸(0.2mM)の抗酸化活性に対するアルカリ性電解水とトルマリン水の増強効果について比較研究した。また、抗酸化活性に対するアルカリ性電解水の構成要素の影響を解析した。その結果、水酸化ナトリウム濃度(pH...

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Published in機能水研究 Vol. 16; no. 2; pp. 1 - 9
Main Authors 我謝, 瑞希, 長濱, 綾音, 紙谷, 喜則, 呉, 彤嬌, 立花, 知奈津, 廣島, 誠浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本機能水学会 25.08.2022
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ISSN1348-2432
2759-551X
DOI10.69185/jfw.16.2_1

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Summary:体内発生する活性酸素種は、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病、動脈硬化症、癌などの生活習慣病の一因であると報告されている。そのため、活性酸素種のスカベンジャー物質の探究や効果的な利用方法の開発が求められている。機能水の中には、活性酸素種を除去し、腫瘍の血管新生を阻害し、酸化的ダメージから細胞内のDNA、RNAを守ることができるSOD様活性を持つことが報告されている。本研究では、L-アスコルビン酸(0.2mM)の抗酸化活性に対するアルカリ性電解水とトルマリン水の増強効果について比較研究した。また、抗酸化活性に対するアルカリ性電解水の構成要素の影響を解析した。その結果、水酸化ナトリウム濃度(pH値)、塩分濃度(EC値)はSOD活性に濃度依存的な影響を示さなかった。さらに、アルカリイオン水と同様のpH、ECおよび水素バブルをもつように調整した水素バブル水のSOD活性は純水(PW)と変わらなかった。以上のことからこれらの因子は、SOD活性の増強要因ではないと判断された。結論として、アルカリ性電解水とトルマリン水においてアスコルビン酸の抗酸化作用に対する増強効果がみられた。
ISSN:1348-2432
2759-551X
DOI:10.69185/jfw.16.2_1