未治療糖尿病のため頬粘膜小外傷から生じた頬部蜂窩織炎の1例

今回我々は, 未治療糖尿病のために, 爪楊枝によるほんの些細な外傷により, 重篤な頬部蜂窩織炎を生じた1症例を経験したので報告する.患者は64歳男性.未治療の糖尿病があり, 爪楊枝により頬粘膜に些細な外傷を受傷.炎症は同部より始まり, 下唇, 口底, 顎下部に急速に広がった.患者は, 切開排膿に続き抗生剤による化学療法, 糖尿病の治療を受けた. 今回の報告は, 未治療糖尿病患者の感染症の臨床的症状と治療を示唆する....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 51; no. 5; pp. 325 - 329
Main Authors 狩野, 証夫, 中曽根, 良樹, 星野, 慶子, 高野, 淳志, 斎藤, 忠, 今井, 正之, 根岸, 明秀, 茂木, 健司, 笹岡, 邦典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.09.2001
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.51.325

Cover

More Information
Summary:今回我々は, 未治療糖尿病のために, 爪楊枝によるほんの些細な外傷により, 重篤な頬部蜂窩織炎を生じた1症例を経験したので報告する.患者は64歳男性.未治療の糖尿病があり, 爪楊枝により頬粘膜に些細な外傷を受傷.炎症は同部より始まり, 下唇, 口底, 顎下部に急速に広がった.患者は, 切開排膿に続き抗生剤による化学療法, 糖尿病の治療を受けた. 今回の報告は, 未治療糖尿病患者の感染症の臨床的症状と治療を示唆する.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.51.325