マ-シャル諸島マジュロ環礁ローラ島における沿岸漂砂量分布に関する現地調査と数値計算

低平で利用可能な資源の乏しい環礁州島は地球温暖化による海面上昇に対する脆弱性が非常に高く, 将来の地形維持に関する対策の検討が急務である. しかし, 環礁州島における地形変化の定量的情報や数値モデルの研究は非常に乏しい. そこで本研究では, マーシャル諸島マジュロ環礁の西部に位置するローラ島に関して, 1997年・1998年にSOPACが測量した測線と同じ測線を測量し, 過去10年間の地形変化を明らかとした. さらに, それらの地形変化の数値計算による再現を試みた. その結果, 10年スケールではローラ島は一部を除いて比較的安定していることが明らかとなった. さらに, 沿岸漂砂による単位汀線幅...

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Published in地球環境シンポジウム講演論文集 Vol. 16; pp. 131 - 136
Main Authors 茅根, 創, 三村, 信男, 桑原, 祐史, 横木, 裕宗, 佐藤, 大作
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 2008
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ISSN1884-8419
DOI10.2208/proge.16.131

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Summary:低平で利用可能な資源の乏しい環礁州島は地球温暖化による海面上昇に対する脆弱性が非常に高く, 将来の地形維持に関する対策の検討が急務である. しかし, 環礁州島における地形変化の定量的情報や数値モデルの研究は非常に乏しい. そこで本研究では, マーシャル諸島マジュロ環礁の西部に位置するローラ島に関して, 1997年・1998年にSOPACが測量した測線と同じ測線を測量し, 過去10年間の地形変化を明らかとした. さらに, それらの地形変化の数値計算による再現を試みた. その結果, 10年スケールではローラ島は一部を除いて比較的安定していることが明らかとなった. さらに, 沿岸漂砂による単位汀線幅での土砂変化量の数値計算結果と比較したところよい一致が得られた.
ISSN:1884-8419
DOI:10.2208/proge.16.131