広背筋刺激タイミングが胸背動脈血流プロファイルおよび胸背動脈血管抵抗に及ぼす影響の検討
循環補助に利用する場合の広背筋への血流, 胸背動脈血管抵抗, 筋内圧および筋仕事量について, conditioning未施行のブタ広背筋を用いco-およびcounter-pulsation刺激間で比較検討した. 胸背動脈血流はco-pulsation刺激では心拡張期優位, counter-pulsation刺激では心収縮期優位であったが, 平均胸背動脈血流量および広背筋仕事率は両刺激様式間で差はなかった. 両刺激様式とも広背筋収縮期において, 筋内圧が50mmHg以下では胸背動脈血管抵抗はほぼ一定であったが, 筋内圧がこれ以上では筋内圧と胸背動脈血管抵抗の逆数との間には強い負の相関が認められた...
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| Published in | 人工臓器 Vol. 25; no. 4; pp. 816 - 820 |
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| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本人工臓器学会
1996
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| ISSN | 0300-0818 1883-6097 |
| DOI | 10.11392/jsao1972.25.816 |
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| Summary: | 循環補助に利用する場合の広背筋への血流, 胸背動脈血管抵抗, 筋内圧および筋仕事量について, conditioning未施行のブタ広背筋を用いco-およびcounter-pulsation刺激間で比較検討した. 胸背動脈血流はco-pulsation刺激では心拡張期優位, counter-pulsation刺激では心収縮期優位であったが, 平均胸背動脈血流量および広背筋仕事率は両刺激様式間で差はなかった. 両刺激様式とも広背筋収縮期において, 筋内圧が50mmHg以下では胸背動脈血管抵抗はほぼ一定であったが, 筋内圧がこれ以上では筋内圧と胸背動脈血管抵抗の逆数との間には強い負の相関が認められた. 両刺激様式問で筋内圧と胸背動脈血管抵抗の逆数との間の回帰直線に差はなかった. 両刺激様式とも広背筋への血流供給は心筋と同様に筋弛緩期が重要で, 筋内圧が胸背動脈血管抵抗に及ぼす影響, 筋への平均血流供給量および筋仕事量の点で刺激様式による差はないと考えられた. |
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| ISSN: | 0300-0818 1883-6097 |
| DOI: | 10.11392/jsao1972.25.816 |