ポスト世俗化社会における人類学的方法 多元主義的文化相対主義の可能性

グローバル化する現代社会において進行するのは、価値の多極化や相克にかんする諸現象であり、世俗化論の予測に反して宗教的価値観や信念が再活性化する状況が現出している。いわゆる「文化相対主義の困難」を克服して、この状況を「穿つ」ために、本発表ではフィリピンの民衆キリスト教を多元主義的観点から捉え、多次元的多元主義との対照から、文化相対主義をポスト世俗化社会に適合しうるように刷新する可能性を追究する。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本文化人類学会研究大会発表要旨集 p. 248
Main Author 川田, 牧人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本文化人類学会 2009
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2189-7964
DOI10.14890/jasca.2009.0.248.0

Cover

More Information
Summary:グローバル化する現代社会において進行するのは、価値の多極化や相克にかんする諸現象であり、世俗化論の予測に反して宗教的価値観や信念が再活性化する状況が現出している。いわゆる「文化相対主義の困難」を克服して、この状況を「穿つ」ために、本発表ではフィリピンの民衆キリスト教を多元主義的観点から捉え、多次元的多元主義との対照から、文化相対主義をポスト世俗化社会に適合しうるように刷新する可能性を追究する。
Bibliography:I-34
ISSN:2189-7964
DOI:10.14890/jasca.2009.0.248.0