強皮症と自己抗体
汎発性強皮症における特異抗核抗体の臨床的意義について述べた。本症において検出される主要な抗核抗体は, 抗セントロメア抗体, 抗トポイソメラーゼI抗体 (抗Scl-70抗体), 抗u1-RNP抗体の3つである。抗トポイソメラーゼI抗体は, びまん性皮膚硬化および肺線維症と正の相関を有し, 抗セントロメア抗体は両者と負の相関を持つ。抗u1-RNP抗体陽性例では浮腫性硬化と炎症所見を伴うことが多い。特異抗核抗体の検出は, 重症度の決定, 早期診断, 治療方針の決定に際しても重要である。...
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| Published in | 皮膚 Vol. 37; no. 5; pp. 505 - 509 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | English Japanese |
| Published |
日本皮膚科学会大阪地方会
1995
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0018-1390 1884-541X |
| DOI | 10.11340/skinresearch1959.37.505 |
Cover
| Summary: | 汎発性強皮症における特異抗核抗体の臨床的意義について述べた。本症において検出される主要な抗核抗体は, 抗セントロメア抗体, 抗トポイソメラーゼI抗体 (抗Scl-70抗体), 抗u1-RNP抗体の3つである。抗トポイソメラーゼI抗体は, びまん性皮膚硬化および肺線維症と正の相関を有し, 抗セントロメア抗体は両者と負の相関を持つ。抗u1-RNP抗体陽性例では浮腫性硬化と炎症所見を伴うことが多い。特異抗核抗体の検出は, 重症度の決定, 早期診断, 治療方針の決定に際しても重要である。 |
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| ISSN: | 0018-1390 1884-541X |
| DOI: | 10.11340/skinresearch1959.37.505 |