全国学力・学習状況調査から見た特別活動 新学習指導要領と学力向上の観点から

平成29年3月告示の中学校学習指導要領(以下,新学習指導要領という.)では,主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を通して生きる力を育むこととしている.そして,「知・徳・体」を基底にし,持続可能な社会の創り手としての期待を込めて,教育活動の充実を図りながら「知識及び技能の習得」「思考力,判断力,表現力等の育成」「学びに向かう力,人間性等の涵養」をバランス良く実現させること,カリキュラムマネジメントに努めることなどが示されている. ここでは全国学力・学習状況調査から特別活動における育成すべき資質・能力との関連を分析することで,学力向上につなげ,いじめや不登校等の学校が抱える課題解決への有...

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Published in人間生活文化研究 Vol. 2019; no. 29; pp. 22 - 32
Main Authors 上山, 敏, 長谷川, 秀一, 熊野, 真司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 大妻女子大学人間生活文化研究所 01.01.2019
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ISSN2187-1930
DOI10.9748/hcs.2019.22

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Summary:平成29年3月告示の中学校学習指導要領(以下,新学習指導要領という.)では,主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を通して生きる力を育むこととしている.そして,「知・徳・体」を基底にし,持続可能な社会の創り手としての期待を込めて,教育活動の充実を図りながら「知識及び技能の習得」「思考力,判断力,表現力等の育成」「学びに向かう力,人間性等の涵養」をバランス良く実現させること,カリキュラムマネジメントに努めることなどが示されている. ここでは全国学力・学習状況調査から特別活動における育成すべき資質・能力との関連を分析することで,学力向上につなげ,いじめや不登校等の学校が抱える課題解決への有効な手立てでもあることを明らかにする. 平成30年度より,全国学力・学習状況調査の生徒質問内容が一部変更になったため,平成29年度と合わせて分析・考察することとした.
ISSN:2187-1930
DOI:10.9748/hcs.2019.22