凍結乾燥ハイドロキシエチルセルロースゲル法による歯質強化に関する研究
ゲル法を簡便に臨床応用するためトレーを用い, 新たに開発された凍結乾燥ハイドロキシエチルセルロースゲル法 (III群) およびハイドロキシエチルセルロースゲル法 (II群) を抜去歯エナメル質表面に適用し, フルオルアパタイト結晶生成およびFの取り込みによる歯質強化を行った後, 未処置歯 (I群) とともにエナメル質表面および切断面を対象として, 走査型電子顕微鏡による形態観察, 薄膜X線回折測定法による定性分析, 赤外分光分析による組成解析, コソタクトマイクロラジオグラムおよび偏光顕微鏡による観察, 電子線プローブマイクロアナライザによる元素分析および微小領域X線回折法による定性分析を行っ...
Saved in:
| Published in | 歯科基礎医学会雑誌 Vol. 34; no. 6; pp. 657 - 689 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | English Japanese |
| Published |
歯科基礎医学会
20.12.1992
|
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0385-0137 |
| DOI | 10.2330/joralbiosci1965.34.657 |
Cover
| Summary: | ゲル法を簡便に臨床応用するためトレーを用い, 新たに開発された凍結乾燥ハイドロキシエチルセルロースゲル法 (III群) およびハイドロキシエチルセルロースゲル法 (II群) を抜去歯エナメル質表面に適用し, フルオルアパタイト結晶生成およびFの取り込みによる歯質強化を行った後, 未処置歯 (I群) とともにエナメル質表面および切断面を対象として, 走査型電子顕微鏡による形態観察, 薄膜X線回折測定法による定性分析, 赤外分光分析による組成解析, コソタクトマイクロラジオグラムおよび偏光顕微鏡による観察, 電子線プローブマイクロアナライザによる元素分析および微小領域X線回折法による定性分析を行った。その結果, 凍結乾燥ハイドロキシエチルセルロースゲル法はハイドロキシエチルセルロースゲル法と同様にフルオルアパタイト生成法および歯質強化法として, トレーを用いたin vivo応用に際して有効な方法であることが示唆された。 |
|---|---|
| ISSN: | 0385-0137 |
| DOI: | 10.2330/joralbiosci1965.34.657 |