麻疹ワクチン接種後, アナフィラキシーを呈した1症例 麻疹ワクチン成分中のアレルゲンに関する検討

近年ゼラチンアレルギーが麻疹ワクチンなどゼラチン含有ワクチン接種による副反応の原因として重要であることが明らかになってきた. 今回我々は, 麻疹ワクチン接種後アナフィラキシーを呈した1歳4ヵ月女児例を経験し, 麻疹ワクチン成分中のアレルゲンにっき検討を行った. ゼラチンに対する皮膚テスト, ヒスタミン遊離試験が陽性であり, さらにゼラチン特異IgE抗体も陽性であったことからゼラチンがアレルゲンであったことが証明された...

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Published in医療 Vol. 51; no. 12; pp. 585 - 588
Main Authors 斎藤, 博久, 飯倉, 洋治, 赤澤, 晃, 大矢, 幸弘, 坂口, 直哉, 河原, 秀俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.12.1997
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.51.585

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Summary:近年ゼラチンアレルギーが麻疹ワクチンなどゼラチン含有ワクチン接種による副反応の原因として重要であることが明らかになってきた. 今回我々は, 麻疹ワクチン接種後アナフィラキシーを呈した1歳4ヵ月女児例を経験し, 麻疹ワクチン成分中のアレルゲンにっき検討を行った. ゼラチンに対する皮膚テスト, ヒスタミン遊離試験が陽性であり, さらにゼラチン特異IgE抗体も陽性であったことからゼラチンがアレルゲンであったことが証明された
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.51.585