道路構造及び空洞特性を考慮した陥没危険度評価と合理的路面下空洞対策 実物大試験道路における空洞挙動の解明

都市部の路面下空洞に関する課題を解決するために,2018~2020 年にわたる産官学の共同研究において,既存の空洞データの分析,室内模型実験,数値解析,実物大フィールド試験,現道における空洞モニタリング等を実施し,「調査計画・空洞探査・陥没危険度診断・空洞補修に係る一連の合理的プロセス」,即ち道路陥没予防ソリューションの開発を試みた。空洞の生成・拡大メカニズムや実態を分析し,それに基づいた空洞ポテンシャルマップ,陥没危険度評価指標,空洞補修・予防対策メニューを開発・提案した。ここでは,一連の陥没対策検討の全体像の概略を紹介すると共に,実物大試験道路で実施したフィールド試験について報告する。道路...

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Published in地盤工学ジャーナル Vol. 18; no. 3; pp. 299 - 315
Main Authors 瀬良, 良子, 井原, 務, 桑野, 玲子, 小堺, 規行, 桑野, 二郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 地盤工学会 01.09.2023
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ISSN1880-6341
DOI10.3208/jgs.18.299

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Summary:都市部の路面下空洞に関する課題を解決するために,2018~2020 年にわたる産官学の共同研究において,既存の空洞データの分析,室内模型実験,数値解析,実物大フィールド試験,現道における空洞モニタリング等を実施し,「調査計画・空洞探査・陥没危険度診断・空洞補修に係る一連の合理的プロセス」,即ち道路陥没予防ソリューションの開発を試みた。空洞の生成・拡大メカニズムや実態を分析し,それに基づいた空洞ポテンシャルマップ,陥没危険度評価指標,空洞補修・予防対策メニューを開発・提案した。ここでは,一連の陥没対策検討の全体像の概略を紹介すると共に,実物大試験道路で実施したフィールド試験について報告する。道路構造を考慮した陥没危険度評価や補修方法の開発のために,人工空洞を設置した実物大試験道路を構築し,空洞上路面にて載荷試験を実施し 1 年以上にわたってモニタリングをするなどして,空洞挙動を解明した。
ISSN:1880-6341
DOI:10.3208/jgs.18.299