企業リスク,事業リスクの定量化についての一考察 事業リスクマネジメントの検討

企業価値,事業価値の維持増大は,企業経営の重要な目標の1つである。DCF 法を使い企業価値,事業価値を定量化すると,その値は変動し,また株価等の他の指標とも乖離する。企業価値,事業価値を定量化した数値とその期待値や株価等との乖離をリスクと定義することで,企業価値,事業価値のリスクマネジメントを行うことができる。企業はリスクマネジメントの実践により,企業価値,事業価値の変動を減らし,その維持増大を図ることができる。そして,必要な株主資本を準備することで,倒産を回避できる。本稿では,企業価値,事業価値を定量化し,期待値,リスク量,リスクマネジメントに必要な資本量の考え方を,モデルを設定しモンテカル...

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Published in保険学雑誌 Vol. 2007; no. 599; pp. 599_193 - 599_212
Main Author 後藤, 和廣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保険学会 31.12.2007
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ISSN0387-2939
2185-5064
DOI10.5609/jsis.2007.599_193

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Summary:企業価値,事業価値の維持増大は,企業経営の重要な目標の1つである。DCF 法を使い企業価値,事業価値を定量化すると,その値は変動し,また株価等の他の指標とも乖離する。企業価値,事業価値を定量化した数値とその期待値や株価等との乖離をリスクと定義することで,企業価値,事業価値のリスクマネジメントを行うことができる。企業はリスクマネジメントの実践により,企業価値,事業価値の変動を減らし,その維持増大を図ることができる。そして,必要な株主資本を準備することで,倒産を回避できる。本稿では,企業価値,事業価値を定量化し,期待値,リスク量,リスクマネジメントに必要な資本量の考え方を,モデルを設定しモンテカルロDCF 法を使い,説明する。
ISSN:0387-2939
2185-5064
DOI:10.5609/jsis.2007.599_193