等運動性収縮による筋持久力と回復の測定 性差について
等運動性による膝伸展筋の筋持久力および疲労からの回復における性差を調べた。対象者は,健常男性25名(21.7 ± 2.1歳,169.0 ± 5.0cm,62.2 ± 9.2kg)と健常女性27名(20.9 ± 1.3歳,157.6 ± 5.3cm,51.9 ± 4.0kg)の合計52名である。方法は等運動性筋力測定装置(KIN/COM 500 H)を用いて,角速度90°/秒と180°/秒を2〜5日の間隔をあけて各被験者2回のテストを実施した。それぞれ端坐位にて最大努力による右膝関節の伸屈運動を連続30回行い,その後15秒毎に1回ずつ3分間の回復を測定した。分析は,初期最大ピークトルク値を100...
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Published in | 理学療法学 Vol. 25; no. 5; pp. 323 - 328 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士学会
31.07.1998
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Subjects | |
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ISSN | 0289-3770 2189-602X |
DOI | 10.15063/rigaku.KJ00003130766 |
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Summary: | 等運動性による膝伸展筋の筋持久力および疲労からの回復における性差を調べた。対象者は,健常男性25名(21.7 ± 2.1歳,169.0 ± 5.0cm,62.2 ± 9.2kg)と健常女性27名(20.9 ± 1.3歳,157.6 ± 5.3cm,51.9 ± 4.0kg)の合計52名である。方法は等運動性筋力測定装置(KIN/COM 500 H)を用いて,角速度90°/秒と180°/秒を2〜5日の間隔をあけて各被験者2回のテストを実施した。それぞれ端坐位にて最大努力による右膝関節の伸屈運動を連続30回行い,その後15秒毎に1回ずつ3分間の回復を測定した。分析は,初期最大ピークトルク値を100%とした時の,30回まで5回毎のピークトルク値の平均による減少率(疲労)の経過と,15秒毎3分間の回復の経過を男女間でt-testにて比較した。その結果,角速度90°/秒と180°/秒におけるそれぞれの最大努力による連続30回運動の初期値に対する減少率は膝伸展筋において男女間に有意な差は認めなかった。また,疲労からの回復においても3分間の測定で両角速度ともに男女間に有意な差は認めなかった。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00003130766 |