経皮経食道胃管挿入術 (PTEG) による口腔癌経口摂取不良患者に対する長期栄養管理

経口摂取不良の口腔癌患者には胃管栄養が重要な栄養摂取手段である。これまで, 一般的には経鼻胃管が多く利用されてきたが, 審美性と長期使用と言う点では問題がある。そのため, 当科では2002年7月以来, 9名 (再建術後; 2例, 頸部外照射後; 3例, 原発巣非制御; 4例) の口腔癌患者にPTEGを施行した。 本法は局所麻酔下に施行し, 翌日から使用できた。また, 大きなトラブルは全例認められず, 本法の使用期間は2か月~1年3か月 (平均5.9か月) であった。本法は長期在宅患者におけるQOLの向上に有用である。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本口腔腫瘍学会誌 Vol. 16; no. 1; pp. 27 - 33
Main Authors 岡部, 貞夫, 野地, 秀彦, 中山, 竜司, 八木原, 一博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会 15.03.2004
日本口腔腫瘍学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0915-5988
1884-4995
DOI10.5843/jsot.16.27

Cover

More Information
Summary:経口摂取不良の口腔癌患者には胃管栄養が重要な栄養摂取手段である。これまで, 一般的には経鼻胃管が多く利用されてきたが, 審美性と長期使用と言う点では問題がある。そのため, 当科では2002年7月以来, 9名 (再建術後; 2例, 頸部外照射後; 3例, 原発巣非制御; 4例) の口腔癌患者にPTEGを施行した。 本法は局所麻酔下に施行し, 翌日から使用できた。また, 大きなトラブルは全例認められず, 本法の使用期間は2か月~1年3か月 (平均5.9か月) であった。本法は長期在宅患者におけるQOLの向上に有用である。
ISSN:0915-5988
1884-4995
DOI:10.5843/jsot.16.27