Clinico-pathological Study of Gastric Cancer using Serum Serum Pepsinogen Test Method

胃癌一次スクリーニングでのペプシノゲン値の有用性を明らかにするため605例の胃癌で術前血清ペプシノゲンIおよびII値を測定し, カットオフ値を基準値 (I値70ng/ml以下かつI/II比3以下) とした時のペプシノゲン法による陽性および陰性胃癌の臨床病理学的特徴を検討した。ペプシノゲン法は胃癌64% (388例) に, また, 内視鏡検査の一次スクリーニングで発見された胃癌の85% (157例/184例) に陽性を示した。胃癌の病期別, 組織型別, および背景胃粘膜の萎縮度別の検討では, ペプシノゲン法陽性率は分化型胃癌および高度萎縮を伴う胃癌で高値を示した。また, 軽度萎縮を伴う胃癌では潰...

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Published inJournal of Gastroenterological Mass Survey Vol. 38; no. 3; pp. 292 - 304
Main Authors SHIMIZU, Yasuhito, MIKI, Kazumasa, SHIDA, Shigemitsu, ICHINOSE, Masao, HIKI, Yoshiki, SASAJIMA, Masahiko
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published The Japanese Society of Gastroenterological Cancer Screening 2000
一般社団法人 日本消化器がん検診学会
Subjects
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ISSN1345-4110
2186-7321
DOI10.11404/jsgcs2000.38.3_292

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Summary:胃癌一次スクリーニングでのペプシノゲン値の有用性を明らかにするため605例の胃癌で術前血清ペプシノゲンIおよびII値を測定し, カットオフ値を基準値 (I値70ng/ml以下かつI/II比3以下) とした時のペプシノゲン法による陽性および陰性胃癌の臨床病理学的特徴を検討した。ペプシノゲン法は胃癌64% (388例) に, また, 内視鏡検査の一次スクリーニングで発見された胃癌の85% (157例/184例) に陽性を示した。胃癌の病期別, 組織型別, および背景胃粘膜の萎縮度別の検討では, ペプシノゲン法陽性率は分化型胃癌および高度萎縮を伴う胃癌で高値を示した。また, 軽度萎縮を伴う胃癌では潰瘍が併存すると陽性率が低下した。
ISSN:1345-4110
2186-7321
DOI:10.11404/jsgcs2000.38.3_292