へき地におけるリハビリテーション後に在宅復帰した患者の特徴の探索 サービス提供の違いによる検討

目的:へき地医療拠点病院においてリハビリテーション (以下、リハビリ) を行い在宅復帰した患者を対象に、サービス提供体制に着目して在宅復帰した患者の特徴を探ること。方法:A県S町へき地医療拠点病院でリハビリを実施し自宅に退院した者131名を解析対象とし後方視的にデータ収集を行った。結果:サービス提供元の有無によって診療圏域を構成する地区を分類すると、サービスが不足した地区でリハビリ初回実施時FIMの総得点および認知項目が有意に高く、独居である者が有意に多く、別居の家族も含め支援する者が有意に少なかった。結論:へき地医療拠点病院においてリハビリ実施後に在宅復帰した患者は、サービス提供体制によって...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本ヒューマンケア科学会誌 Vol. 17; no. 1; pp. 1 - 7
Main Authors 遠藤, 陽季, 佐野, 春奈, 吉田, 司秀子, 川口, 徹, 新岡, 大和, 工藤, 健太郎, 木村, 文佳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ヒューマンケア科学学会 2024
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1882-6962
2436-0309
DOI10.50922/jjahcs.2023005-C

Cover

More Information
Summary:目的:へき地医療拠点病院においてリハビリテーション (以下、リハビリ) を行い在宅復帰した患者を対象に、サービス提供体制に着目して在宅復帰した患者の特徴を探ること。方法:A県S町へき地医療拠点病院でリハビリを実施し自宅に退院した者131名を解析対象とし後方視的にデータ収集を行った。結果:サービス提供元の有無によって診療圏域を構成する地区を分類すると、サービスが不足した地区でリハビリ初回実施時FIMの総得点および認知項目が有意に高く、独居である者が有意に多く、別居の家族も含め支援する者が有意に少なかった。結論:へき地医療拠点病院においてリハビリ実施後に在宅復帰した患者は、サービス提供体制によって退院した患者の生活機能および患者を支援する人的環境に違いが見られた。
ISSN:1882-6962
2436-0309
DOI:10.50922/jjahcs.2023005-C