A case of thyroid occult cancer which presented Horner’s syndrome preoperatively by sympathetic chain invasion of metastatic lymph node
症例は67歳,女性。頸部腫瘤と胸部異常陰影の精査のために当科に紹介となった。頸部超音波検査および頸部CT検査で,30mm大の頸部腫瘤を右内頸静脈の背面に認め,穿刺細胞診にて悪性(乳頭癌)と診断された。しかし甲状腺には明らかな異常病変を認めなかった。また患者は来院時より右の眼瞼下垂と瞼裂狭小を認めていた。甲状腺オカルト癌および頸部リンパ節転移と診断し甲状腺全摘出術と頸部リンパ節郭清術を施行した。頸部腫瘤は内頸静脈と右椎骨前筋群に浸潤を認め,さらに右迷走神経と右交感神経幹への浸潤も認めた。迷走神経は温存できたが,内頸静脈および交感神経幹は合併切除を余儀なくされた。術前に交感神経鎖浸潤を来たしHor...
        Saved in:
      
    
          | Published in | Official Journal of the Japan Association of Endocrine Surgeons and the Japanese Society of Thyroid Surgery Vol. 29; no. 1; pp. 71 - 75 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            Japan Association of Endocrine Surgeons・Japanese Society of Thyroid Surgery
    
        2012
     日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 2186-9545 | 
| DOI | 10.11226/jaesjsts.29.1_71 | 
Cover
| Summary: | 症例は67歳,女性。頸部腫瘤と胸部異常陰影の精査のために当科に紹介となった。頸部超音波検査および頸部CT検査で,30mm大の頸部腫瘤を右内頸静脈の背面に認め,穿刺細胞診にて悪性(乳頭癌)と診断された。しかし甲状腺には明らかな異常病変を認めなかった。また患者は来院時より右の眼瞼下垂と瞼裂狭小を認めていた。甲状腺オカルト癌および頸部リンパ節転移と診断し甲状腺全摘出術と頸部リンパ節郭清術を施行した。頸部腫瘤は内頸静脈と右椎骨前筋群に浸潤を認め,さらに右迷走神経と右交感神経幹への浸潤も認めた。迷走神経は温存できたが,内頸静脈および交感神経幹は合併切除を余儀なくされた。術前に交感神経鎖浸潤を来たしHorner症候群を呈した興味あるまれな症例を経験したので報告した。 | 
|---|---|
| ISSN: | 2186-9545 | 
| DOI: | 10.11226/jaesjsts.29.1_71 |