「ライトノベル」が生まれた場所 朝日ソノラマとソノラマ文庫

朝日ソノラマのソノラマ文庫は,自社の単行本叢書の文庫化を企図して1975年に創刊を果たし,2007年まで存続した若年層向け文庫レーベルである.本稿では,ソノラマ文庫の創刊から全盛期に至る1970~80年代を射程に,同文庫が「ライトノベルの一源流」と見なされる特質をどのように形成したのかを明らかにしていく.また,とりわけ1980年代後半の動向をもとに,ソノラマ文庫の戦略面における課題とは何かに焦点を当て,その考察を試みる....

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Bibliographic Details
Published in出版研究 Vol. 52; pp. 1 - 24
Main Author 山中, 智省
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本出版学会 2021
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ISSN0385-3659
2434-1398
DOI10.24756/jshuppan.52.0_1

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Summary:朝日ソノラマのソノラマ文庫は,自社の単行本叢書の文庫化を企図して1975年に創刊を果たし,2007年まで存続した若年層向け文庫レーベルである.本稿では,ソノラマ文庫の創刊から全盛期に至る1970~80年代を射程に,同文庫が「ライトノベルの一源流」と見なされる特質をどのように形成したのかを明らかにしていく.また,とりわけ1980年代後半の動向をもとに,ソノラマ文庫の戦略面における課題とは何かに焦点を当て,その考察を試みる.
ISSN:0385-3659
2434-1398
DOI:10.24756/jshuppan.52.0_1