ネパールにおける呼吸リハビリテーションの取り組み 女性保健ボランティアの指導
「カトマンズ盆地における呼吸器疾患患者の早期社会復帰支援に向けての取り組み―呼吸リハビリテーションの普及―」は,本邦より医師・理学療法士を3年間で10回ネパールに派遣して実施するシャトル型プロジェクトである.本研究の目的は,呼吸リハビリテーションを地域住民に直接指導する女性保健ボランティアに対し,医療体制,インフラ,言語,文化等に適合させ作成した研修プログラムを検証することである.対象は,モデル地区の女性保健ボランティア42名.方法は,研修後に研修満足度,学習到達度,教育資料・研修の適切性についてアンケート調査を行った.結果,9割以上が研修内容を理解し,呼吸リハビリテーションを指導できると答え...
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          | Published in | 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 27; no. 2; pp. 215 - 221 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
    
        01.05.2018
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1881-7319 2189-4760  | 
| DOI | 10.15032/jsrcr.27.2_215 | 
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| Summary: | 「カトマンズ盆地における呼吸器疾患患者の早期社会復帰支援に向けての取り組み―呼吸リハビリテーションの普及―」は,本邦より医師・理学療法士を3年間で10回ネパールに派遣して実施するシャトル型プロジェクトである.本研究の目的は,呼吸リハビリテーションを地域住民に直接指導する女性保健ボランティアに対し,医療体制,インフラ,言語,文化等に適合させ作成した研修プログラムを検証することである.対象は,モデル地区の女性保健ボランティア42名.方法は,研修後に研修満足度,学習到達度,教育資料・研修の適切性についてアンケート調査を行った.結果,9割以上が研修内容を理解し,呼吸リハビリテーションを指導できると答えた.多様な課題を抱える開発途上国ネパールにおいて,本研修プログラムは,ネパールの関係機関と協働し,現地の実情を踏まえて指導者を育成していくことで,医療技術は持続発展的に普及していくと考えられる. | 
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| ISSN: | 1881-7319 2189-4760  | 
| DOI: | 10.15032/jsrcr.27.2_215 |