「行動変容に向けた意欲」の評価に関する研究 コンジョイント分析の応用的活用法

対象者ニーズへの対応や効果的な人材育成サービスの提案を目指し,行動変容に向けた意欲の側面から対象理解を深めるため,本研究では学習内容に価値を見出し,自らの行動を変えようとする意欲を「行動変容に向けた意欲」とした.  本研究の目的は,意欲の評価にコンジョイント分析が活用可能であることと,行動変容に向け内在化された意欲を評価できるという仮説を検証することである.分析に用いる属性には行動変容が望まれる場面,水準には行動変容の程度を含む目標を設定した.結果,被験者が選択した目標から現状における意欲の方向性が確認できた.また,実験刺激を介することで行動変容に取り組んでいない被験者の約半数が行動変容を含む...

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Published inデザイン学研究 Vol. 70; no. 3; pp. 3_1 - 3_10
Main Authors 渋谷, 友紀, 安齋, 利典, 柿山, 浩一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本デザイン学会 31.01.2024
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ISSN0910-8173
2186-5221
DOI10.11247/jssdj.70.3_1

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Summary:対象者ニーズへの対応や効果的な人材育成サービスの提案を目指し,行動変容に向けた意欲の側面から対象理解を深めるため,本研究では学習内容に価値を見出し,自らの行動を変えようとする意欲を「行動変容に向けた意欲」とした.  本研究の目的は,意欲の評価にコンジョイント分析が活用可能であることと,行動変容に向け内在化された意欲を評価できるという仮説を検証することである.分析に用いる属性には行動変容が望まれる場面,水準には行動変容の程度を含む目標を設定した.結果,被験者が選択した目標から現状における意欲の方向性が確認できた.また,実験刺激を介することで行動変容に取り組んでいない被験者の約半数が行動変容を含む目標を選択した.選択結果の変化から,行動変容に取り組んでいない被験者に内在化された意欲を間接的に評価できた.
ISSN:0910-8173
2186-5221
DOI:10.11247/jssdj.70.3_1