ホルムアルデヒドシアンヒドリン中のシアン化物の定量

試料中にホルムアルデヒドが共存すると,シアン化物イオンはホルムアルデヒドと反応してシアンヒドリンとなり,これが酸性下の蒸留時に分解するため定量できなくなる.試料をアルカリ性にすることによりシアンヒドリンをシアン化物イオンとホルムアルデヒドとに分解し,これにテトラヒドロホウ酸ナトリウムを添加すると,ホルムアルデヒドが還元されてメタノールになるため,シアン化物イオンの定量が可能となった....

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Published in分析化学 Vol. 41; no. 10; pp. 131 - 134
Main Authors 国保, 実穂, 並木, 博, 中村, 栄子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本分析化学会 1992
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ISSN0525-1931
DOI10.2116/bunsekikagaku.41.10_131

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Summary:試料中にホルムアルデヒドが共存すると,シアン化物イオンはホルムアルデヒドと反応してシアンヒドリンとなり,これが酸性下の蒸留時に分解するため定量できなくなる.試料をアルカリ性にすることによりシアンヒドリンをシアン化物イオンとホルムアルデヒドとに分解し,これにテトラヒドロホウ酸ナトリウムを添加すると,ホルムアルデヒドが還元されてメタノールになるため,シアン化物イオンの定量が可能となった.
ISSN:0525-1931
DOI:10.2116/bunsekikagaku.41.10_131