フィッショントラック法による人歯, 人骨, 組織中のウランの定量

フィッショントラック法により, 人の歯, 骨, 軟組織中のウランの定量を行った。歯, 骨, 軟組織中の平均ウラン含量は, 乾燥時の重量でそれぞれ6.7, 8.4, 64ppbであった。骨中のウラン含量は, 個体差や部位による差が大きく, 歯と比較して不均一に分布している結果が得られた。また, 軟組織中のウラン含量は, 歯や骨より高い値を示した。トリウムによるフィッショントラックの妨害について検討した結果, トリウムの影響は実際上, 問題とはならない結果を得た。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 26; no. 10; pp. 679 - 682
Main Authors 佐々木, 恵美子, 野口, 邦和, 森脇, 一成, 西連寺, 永康, 池田, 長生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 15.10.1977
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ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.26.10_679

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Summary:フィッショントラック法により, 人の歯, 骨, 軟組織中のウランの定量を行った。歯, 骨, 軟組織中の平均ウラン含量は, 乾燥時の重量でそれぞれ6.7, 8.4, 64ppbであった。骨中のウラン含量は, 個体差や部位による差が大きく, 歯と比較して不均一に分布している結果が得られた。また, 軟組織中のウラン含量は, 歯や骨より高い値を示した。トリウムによるフィッショントラックの妨害について検討した結果, トリウムの影響は実際上, 問題とはならない結果を得た。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.26.10_679