トマト黄化えそウイルス (TSWV) によるバーベナ, ニチニチソウおよびインパチエンス類の黄化えそ病

ニューギニアインパチエンス, アフリカホウセンカの葉の輪紋およびえそ症状, ニチニチソウの葉のえそ斑点, バーベナの茎葉のえそ症状を示す株からウイルスが分離された。戻し接種によって健全な同植物に分離株と同じ病徴が再現された。これらの病徴部をTSWVに対するモノクローナル抗体を用いDAS-ELISA法で検定した結果, いずれも陽性反応を示した。また, TSWVのS RNA (small RNA) の3′末端側の塩基配列 (621bp) に対応するプライマーセットを用いたRT-PCRによって, いずれも特異的な増幅産物を確認した。これらの結果から, ニューギニアインパチエンス, アフリカホウセンカ...

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Published in関東東山病害虫研究会報 Vol. 2001; no. 48; pp. 101 - 104
Main Authors 河野, 敏郎, 高橋, 幸吉, 塚本, 昇市, 平子, 喜一, 本田, 要八郎, 小林, 有紀, 高橋, 義行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 関東東山病害虫研究会 01.11.2001
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ISSN1347-1899
1884-2879
DOI10.11337/ktpps1999.2001.101

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Summary:ニューギニアインパチエンス, アフリカホウセンカの葉の輪紋およびえそ症状, ニチニチソウの葉のえそ斑点, バーベナの茎葉のえそ症状を示す株からウイルスが分離された。戻し接種によって健全な同植物に分離株と同じ病徴が再現された。これらの病徴部をTSWVに対するモノクローナル抗体を用いDAS-ELISA法で検定した結果, いずれも陽性反応を示した。また, TSWVのS RNA (small RNA) の3′末端側の塩基配列 (621bp) に対応するプライマーセットを用いたRT-PCRによって, いずれも特異的な増幅産物を確認した。これらの結果から, ニューギニアインパチエンス, アフリカホウセンカ, ニチニチソウおよびバーベナに発生した症状は, TSWVの感染によって生じたことを明らかにした。
ISSN:1347-1899
1884-2879
DOI:10.11337/ktpps1999.2001.101