組織における違反の現状 組織属性・個人属性との関連分析

本研究では,組織における違反の現状を明らかにするとともに,組織や個人の属性との関連を分析することを目的としている.サンプリングによって抽出した492人の成人男性の回答を分析した結果,組織的な違反を容認し不正をかばいあう雰囲気は全体の約1割,組織的違反を実際に経験したものは1割前後であった.違反容認の雰囲気が低かったのは大企業や公的機関であり,これらの組織に所属する回答者は違反に対する抵抗感も高かった.また年齢と,転職・転勤などの経験も違反に対する態度に影響を与えていた....

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Published in社会技術研究論文集 Vol. 1; pp. 218 - 227
Main Authors 宮本, 聡介, 鎌田, 晶子, 上瀬, 由美子, 岡本, 浩一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社会技術研究会 2003
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ISSN1349-0184
1882-4609
DOI10.3392/sociotechnica.1.218

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Summary:本研究では,組織における違反の現状を明らかにするとともに,組織や個人の属性との関連を分析することを目的としている.サンプリングによって抽出した492人の成人男性の回答を分析した結果,組織的な違反を容認し不正をかばいあう雰囲気は全体の約1割,組織的違反を実際に経験したものは1割前後であった.違反容認の雰囲気が低かったのは大企業や公的機関であり,これらの組織に所属する回答者は違反に対する抵抗感も高かった.また年齢と,転職・転勤などの経験も違反に対する態度に影響を与えていた.
ISSN:1349-0184
1882-4609
DOI:10.3392/sociotechnica.1.218