Nested Logit型確率的利用者均衡条件下での最適混雑料金
混雑料金理論と交通ネットワーク均衡分析との統合が試みられているが, 独立型の需要関数が仮定されているなど, いまだ現実を簡略化したものである. 本稿では, 利用者の交通行動が複数の交通手段を含むネットワーク上でランダム効用理論に基づくNested Logit型の多次元選択行動として記述される場合における最適混雑料金について議論する. まず, 最適化の目的関数を, 行動モデルと整合的な社会的余剰の最大化とおくことで, 既存の限界費用原理が最適混雑料金となることを示す. さらに東京都市圏の現実の大規模ネットワークを対象にモデルを適用し, 最適混雑料金の試算結果を示す....
        Saved in:
      
    
          | Published in | 土木計画学研究・論文集 Vol. 20; pp. 555 - 562 | 
|---|---|
| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | English Japanese  | 
| Published | 
            公益社団法人 土木学会
    
        30.09.2003
     | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0913-4034 1884-8303  | 
| DOI | 10.2208/journalip.20.555 | 
Cover
| Summary: | 混雑料金理論と交通ネットワーク均衡分析との統合が試みられているが, 独立型の需要関数が仮定されているなど, いまだ現実を簡略化したものである. 本稿では, 利用者の交通行動が複数の交通手段を含むネットワーク上でランダム効用理論に基づくNested Logit型の多次元選択行動として記述される場合における最適混雑料金について議論する. まず, 最適化の目的関数を, 行動モデルと整合的な社会的余剰の最大化とおくことで, 既存の限界費用原理が最適混雑料金となることを示す. さらに東京都市圏の現実の大規模ネットワークを対象にモデルを適用し, 最適混雑料金の試算結果を示す. | 
|---|---|
| ISSN: | 0913-4034 1884-8303  | 
| DOI: | 10.2208/journalip.20.555 |