Chiari骨盤骨切り術の長期成績(8年以上)の検討
「はじめに」我々は1977年以来, 臼蓋形成不全, 二次性変形性股関節症に対し, Chiari骨盤骨切り術を行ってきた. 1991年, 吉野等6)は術後2年以上経過した成績は本学会で報告したが, 今回術後8年以上の症例を調査し, 臨床成績とX線変化を検討した. 対象及び方法 対象症例は, Chiari骨盤骨切り術後8年以上を経過した48例48関節のうち, 今回調査しえた男性1例1関節, 女性21例21関節の合計22例22関節であった. 手術時年令は, 11歳から51歳(平均27.0歳)で, 術前の股関節症性変化として, 前股関節症4例, 初期股関節症15例, 進行期股関節症3例であった. 合併...
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          | Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 45; no. 2; pp. 605 - 609 | 
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| Main Authors | , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            西日本整形・災害外科学会
    
        1996
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| ISSN | 0037-1033 | 
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| Summary: | 「はじめに」我々は1977年以来, 臼蓋形成不全, 二次性変形性股関節症に対し, Chiari骨盤骨切り術を行ってきた. 1991年, 吉野等6)は術後2年以上経過した成績は本学会で報告したが, 今回術後8年以上の症例を調査し, 臨床成績とX線変化を検討した. 対象及び方法 対象症例は, Chiari骨盤骨切り術後8年以上を経過した48例48関節のうち, 今回調査しえた男性1例1関節, 女性21例21関節の合計22例22関節であった. 手術時年令は, 11歳から51歳(平均27.0歳)で, 術前の股関節症性変化として, 前股関節症4例, 初期股関節症15例, 進行期股関節症3例であった. 合併手術として頚部形成的大腿骨延長術5関節, 内反骨切り術1関節を行った. 術後経過観察期間は, 8年から15年4カ月(平均11年1カ月)であった(表1). 臨床評価は日整会変股症判定基準(以下JOA scoreと略す)を用い, 術前, 術後5年, 最終調査時と評価した. X線評価では股関節症(以下OAと略す)の進行度を観察し, OAの進行を認めないA群と進行を認めたB群に分け両群間で, 術前, 術後の臼蓋被覆度としてのCE角, Sharp角, Acetabular-Head-Index(以下AHIと略す), 内方移動度, 更に調査時大腿骨頭の外方移動の有無を外方指数で比較測定した. | 
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| ISSN: | 0037-1033 |