腰椎椎間板ヘルニアにおける同一椎間再手術例の検討
「はじめに」腰椎椎間板ヘルニアの手術治療は, LOVE法などにより良好な成績を得ている. しかし, その再発も問題になることが多く, 諸家の報告では5~10%といわれている2)~4), 8)~10). 今回我々は, 腰椎椎間板ヘルニアに対して同一椎間再手術を行った症例について検討した. 「対象と症例」1985年から1997年の間で, 当院における腰椎椎間板ヘルニアに対するヘルニア摘出術は745例であり, その内再手術を行ったのは34例で全体の4.5%であった. 初回手術時平均年齢は35歳, 再手術時平均年齢は40.5歳であり, 初回手術より再手術までの期間は平均3年7ケ月であった. また3回以...
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          | Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 49; no. 3; pp. 968 - 971 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            西日本整形・災害外科学会
    
        2000
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| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0037-1033 | 
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| Summary: | 「はじめに」腰椎椎間板ヘルニアの手術治療は, LOVE法などにより良好な成績を得ている. しかし, その再発も問題になることが多く, 諸家の報告では5~10%といわれている2)~4), 8)~10). 今回我々は, 腰椎椎間板ヘルニアに対して同一椎間再手術を行った症例について検討した. 「対象と症例」1985年から1997年の間で, 当院における腰椎椎間板ヘルニアに対するヘルニア摘出術は745例であり, その内再手術を行ったのは34例で全体の4.5%であった. 初回手術時平均年齢は35歳, 再手術時平均年齢は40.5歳であり, 初回手術より再手術までの期間は平均3年7ケ月であった. また3回以上手術を行ったものは4例あった. 再手術の方法は, 11例がヘルニア摘出術のみ, 12例が部分椎弓切除術, 8例が全椎弓切除術を行い, その内14例にはマイクロ使用し, 9例には脊椎固定を併用した. 「結果」retoro spectiveに原因をみると癒着性病変35%, 再脱出24%, 変性性変化24%と, これらが原因の多くを占めていた. | 
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| ISSN: | 0037-1033 |