マイクロコンピューターを利用した頭蓋内圧測定およびデータ自動処理システムの開発とその応用

頭蓋内疾患の治療および病態生理の解明の上で頭蓋内圧測定のもつ意義はLundberg10)の先駆的な研究以来広く知られるようになった. しかし多くの記録はペンレコーダーによるものであり, そのデータ処理技術はいまだ十分満足すべき状態とは言いがたい. 我々は, 最近著しい進歩を示しているマイクロコンピューターを利用して, 頭蓋内圧の他に血圧および脈拍をも持続的かつ総合的に計測し, さらに自動的にデータ処理を行うシステムを開発したので報告する. システムの構成と機能 Fig.1にシステムの構成を示す. 頭蓋内圧および血圧はそれぞれ脳室および動脈内に留置したカテーテルを圧トランスデューサーおよびアンプ...

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Published inNeurologia medico-chirurgica Vol. 22; no. 8; pp. 633 - 639
Main Authors 滝沢英夫, 杉浦和朗, 馬場元毅, 立沢孝幸, 鎌塚栄一郎, 河西徹, 鈴木寿三男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科学会 1982
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ISSN0470-8105

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Summary:頭蓋内疾患の治療および病態生理の解明の上で頭蓋内圧測定のもつ意義はLundberg10)の先駆的な研究以来広く知られるようになった. しかし多くの記録はペンレコーダーによるものであり, そのデータ処理技術はいまだ十分満足すべき状態とは言いがたい. 我々は, 最近著しい進歩を示しているマイクロコンピューターを利用して, 頭蓋内圧の他に血圧および脈拍をも持続的かつ総合的に計測し, さらに自動的にデータ処理を行うシステムを開発したので報告する. システムの構成と機能 Fig.1にシステムの構成を示す. 頭蓋内圧および血圧はそれぞれ脳室および動脈内に留置したカテーテルを圧トランスデューサーおよびアンプ(YHP製1286Aおよび78205D)に接続して測定した. 脈拍数は心電図モニター(YHP製7830A)により検出した.
ISSN:0470-8105