びまん性特発性骨増殖症に伴う腰椎骨折に対しDouble endplates penetrating screw (DEPS) 法にて後方固定術を施行した一例
要旨:びまん性特発性骨増殖症(以下DISH)に伴う椎体骨折は不安定性が強く, 手術が必要な場合が多い. 今回Double endplates penetrating screw(以下DEPS法)と5.5mmのチタンロッドを用いた後方固定で良好な成績を得たので報告する. 症例は83歳男性, 1週前に転倒し, 疼痛のため体動困難となり, 紹介入院となった. DISHに伴う第2腰椎骨折と診断し, 手術を施行した. 腹臥位で可及的に後弯を保持し, O-armナビ下に経皮的に3above-3belowのDEPSを刺入, 5.5mmのチタンロッドで締結した. 術直後は第2腰椎の終板角が20度と開大していた...
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| Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 71; no. 3; pp. 352 - 354 |
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| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
西日本整形・災害外科学会
2022
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| ISSN | 0037-1033 |
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| Summary: | 要旨:びまん性特発性骨増殖症(以下DISH)に伴う椎体骨折は不安定性が強く, 手術が必要な場合が多い. 今回Double endplates penetrating screw(以下DEPS法)と5.5mmのチタンロッドを用いた後方固定で良好な成績を得たので報告する. 症例は83歳男性, 1週前に転倒し, 疼痛のため体動困難となり, 紹介入院となった. DISHに伴う第2腰椎骨折と診断し, 手術を施行した. 腹臥位で可及的に後弯を保持し, O-armナビ下に経皮的に3above-3belowのDEPSを刺入, 5.5mmのチタンロッドで締結した. 術直後は第2腰椎の終板角が20度と開大していたが, 術後7ヶ月で7度と減弱し, スクリューの緩みはなく, 骨癒合が得られた. DISHに伴う骨折には強固な固定力のあるDEPS法と術後のしなりによる整復を利用した5.5mmチタンロッドによる経皮的後方固定が有用と考える. |
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| ISSN: | 0037-1033 |