公共交通指向型開発(TOD)に用いる評価指標のデザイン その1 渋谷駅周辺再開発の歩行者ネットワーク分析に関する評価指標
現在,世界中の都市において環境問題をはじめとする都市問題が深刻化しているなかで,公共交通サービスを中心に据えた公共交通指向型開発(TOD)が世界中の注目を集めている.本研究は,持続可能な都市を実現するための開発評価システムを提示するため,TOD に対する評価指標を構築し,実際の開発事業を評価することを目的としている.ここではTOD の一例として渋谷駅周辺再開発事業を対象とし,ネットワーク理論を用いてその効果の一端を評価する.建物ノード付きの歩行者ネットワークを構築し,交通の中心性を評価することで,開発後には歩行者の空間的な分布が部分的に広がり,一部の混雑が緩和されることが分かった....
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          | Published in | 生産研究 Vol. 74; no. 3; pp. 287 - 292 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            東京大学生産技術研究所
    
        01.08.2022
     | 
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| ISSN | 0037-105X 1881-2058  | 
| DOI | 10.11188/seisankenkyu.74.287 | 
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| Summary: | 現在,世界中の都市において環境問題をはじめとする都市問題が深刻化しているなかで,公共交通サービスを中心に据えた公共交通指向型開発(TOD)が世界中の注目を集めている.本研究は,持続可能な都市を実現するための開発評価システムを提示するため,TOD に対する評価指標を構築し,実際の開発事業を評価することを目的としている.ここではTOD の一例として渋谷駅周辺再開発事業を対象とし,ネットワーク理論を用いてその効果の一端を評価する.建物ノード付きの歩行者ネットワークを構築し,交通の中心性を評価することで,開発後には歩行者の空間的な分布が部分的に広がり,一部の混雑が緩和されることが分かった. | 
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| ISSN: | 0037-105X 1881-2058  | 
| DOI: | 10.11188/seisankenkyu.74.287 |