茶人木津宗詮と数奇屋大工笛吹嘉一郎による茶室の研究 近代の茶室に関する研究

本研究は西洋建築技術が流入しはじめた近代という時代,その対極に位置したと思われる茶室建築をつくり続けた木津宗詮と笛吹嘉一郎の建築活動を考察したものである。二人は自らも新しい技術を体得しながら近世とは趣きの異なる茶室を造っていた。また,二人の作風には違いが見られたが,それは時期的な違いからきたものであると理解することができた。二人の建築活動は,近世から続く茶道という文化を近代の新しい社会において活かし続けていく,一つの流れによって捉えることができた。...

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Bibliographic Details
Published in住宅総合研究財団研究年報 Vol. 30; pp. 239 - 250
Main Authors 矢ケ崎, 善太郎, 日向, 進, 松本, 康隆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般財団法人 住総研 2004
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ISSN0916-1864
2423-9879
DOI10.20803/jusokennen.30.0_239

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Summary:本研究は西洋建築技術が流入しはじめた近代という時代,その対極に位置したと思われる茶室建築をつくり続けた木津宗詮と笛吹嘉一郎の建築活動を考察したものである。二人は自らも新しい技術を体得しながら近世とは趣きの異なる茶室を造っていた。また,二人の作風には違いが見られたが,それは時期的な違いからきたものであると理解することができた。二人の建築活動は,近世から続く茶道という文化を近代の新しい社会において活かし続けていく,一つの流れによって捉えることができた。
ISSN:0916-1864
2423-9879
DOI:10.20803/jusokennen.30.0_239