膿瘍再発を繰り返したガス産生破裂性肝膿瘍の1例
症例は57歳,男性,腹痛を主訴に来院.腹膜炎の診断で入院となる.腹膜刺激症状を認め,画像上肝膿瘍,膿瘍内ガス像,腹腔内遊離ガス像を認め,ガス産生肝膿瘍破裂による腹膜炎と診断し,手術施行した.肝S8に膿瘍の破裂部を確認した.膿瘍内容の培養ではKlebsiella pneumoniaeを検出した.術後,膿瘍の再発を繰り返し数回のドレナージを必要とした.ドレナージにより膿瘍は消失し軽快退院した.自験例ではコントロール不良の糖尿病の存在が肝膿瘍の発生,再発に関与していたと考えられる....
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| Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 66; no. 11; pp. 2787 - 2791 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | English Japanese |
| Published |
日本臨床外科学会
25.11.2005
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
| DOI | 10.3919/jjsa.66.2787 |
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| Summary: | 症例は57歳,男性,腹痛を主訴に来院.腹膜炎の診断で入院となる.腹膜刺激症状を認め,画像上肝膿瘍,膿瘍内ガス像,腹腔内遊離ガス像を認め,ガス産生肝膿瘍破裂による腹膜炎と診断し,手術施行した.肝S8に膿瘍の破裂部を確認した.膿瘍内容の培養ではKlebsiella pneumoniaeを検出した.術後,膿瘍の再発を繰り返し数回のドレナージを必要とした.ドレナージにより膿瘍は消失し軽快退院した.自験例ではコントロール不良の糖尿病の存在が肝膿瘍の発生,再発に関与していたと考えられる. |
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| ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
| DOI: | 10.3919/jjsa.66.2787 |