食道静脈瘤に対する手術と塞栓術の治療成績の比較検討
食道静脈瘤に対する手術と塞栓術の治療成績を比較し, 教室の手術適応基準の妥当性について検討した.対象は肝癌非合併食道静脈瘤症例222例 (手術127例, 塞栓術85例, 手術・塞栓術不能10例) で, これらをGroup I (予防・待期でかつChild A, B症例), Group II (緊急またはChild C症例) に, また手術適応基準設定前後で (前期) (後期) に分類し, 比較検討した. [成績] 累積生存率 (%) (術死率, 1生率, 3生率, 5生率).(1) 前期のGroup II症例では,(手術) 30. 0, 46. 7, 26. 7, 20.0 (塞栓術) 14....
        Saved in:
      
    
          | Published in | 日本消化器外科学会雑誌 Vol. 25; no. 10; pp. 2470 - 2474 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本消化器外科学会
    
        1992
     一般社団法人日本消化器外科学会 The Japanese Society of Gastroenterological Surgery  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0386-9768 1348-9372  | 
| DOI | 10.5833/jjgs.25.2470 | 
Cover
| Summary: | 食道静脈瘤に対する手術と塞栓術の治療成績を比較し, 教室の手術適応基準の妥当性について検討した.対象は肝癌非合併食道静脈瘤症例222例 (手術127例, 塞栓術85例, 手術・塞栓術不能10例) で, これらをGroup I (予防・待期でかつChild A, B症例), Group II (緊急またはChild C症例) に, また手術適応基準設定前後で (前期) (後期) に分類し, 比較検討した. [成績] 累積生存率 (%) (術死率, 1生率, 3生率, 5生率).(1) 前期のGroup II症例では,(手術) 30. 0, 46. 7, 26. 7, 20.0 (塞栓術) 14.7, 65.9, 49.4, 49.4.(2) 手術例では,(前期) 22.9, 71.5, 56.4, 53.6 (後期) 2.9, 91.2, 82.9,-,(3) Group II症例では,(前期) 32.4, 49.9, 32.6, 28.8 (後期) 22.2, 72.2, 51.6,-であった.以上の成績から, 手術適応基準を設定し, 手術適応外症例に対しては, 血行動態に応じて各種塞栓術の単独あるいは併用施行が, 治療成績を向上せしめるものと考える. | 
|---|---|
| ISSN: | 0386-9768 1348-9372  | 
| DOI: | 10.5833/jjgs.25.2470 |