医学教育における日本医学シミュレーション学会 (JAMS) の成長と立ち位置

「はじめに」NPO法人日本医学シミュレーション学会 (JAMS : Japanese Association for Medical Simulation) は, 重篤な合併症をもたらす周麻酔期の気道確保困難への対応を教育の主眼に2004年麻酔科医中心に黎明期を迎える. 困難気道の再現や繰り返しておこなう対応訓練は実臨床においては不可能でありシミュレーション教育が適当であった. しかし, 当時のシミュレーション教育は心肺蘇生領域しかおこなわれておらず, その教育手法に関しては手探りの状況であった. そのため, 数名の麻酔科医がピッツバーグのWISER (The Winter Institute...

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Published in日本シミュレーション医療教育学会雑誌 Vol. 11; pp. 18 - 21
Main Author 野村岳志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本シミュレーション医療教育学会 01.07.2023
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ISSN2187-9281

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Summary:「はじめに」NPO法人日本医学シミュレーション学会 (JAMS : Japanese Association for Medical Simulation) は, 重篤な合併症をもたらす周麻酔期の気道確保困難への対応を教育の主眼に2004年麻酔科医中心に黎明期を迎える. 困難気道の再現や繰り返しておこなう対応訓練は実臨床においては不可能でありシミュレーション教育が適当であった. しかし, 当時のシミュレーション教育は心肺蘇生領域しかおこなわれておらず, その教育手法に関しては手探りの状況であった. そのため, 数名の麻酔科医がピッツバーグのWISER (The Winter Institute for Simulation, Education and Research) シミュレーションセンターで困難気道管理の教育をうけて帰り, その手法を活用して麻酔科関連学会や大学等で高機能シミュレーターを使用し困難気道管理 (DAM : Difficult Airway Management) 実践セミナーと称するシミュレーションワークショップ (WS) を開催した.
ISSN:2187-9281