高校野球選手における肩関節のHyper External Rotation Test陽性率とそのセルフチェック法の有用性

[要旨] 高校野球では, 肩関節内インピンジメント症候群のために投球が困難になる選手を認める. その疼痛誘発テストとして, Hyper External Rotation Test (HERT)があるが, 高校野球選手の有症率についてはいまだ明らかではない. また, 有用なセルフチェック法があれば, 自身で疼痛の有無を検出できる可能性がある. 本研究では高校野球選手のHERT有所見率とそのセルフチェック法について検討した. 高校野球308選手のHERT陽性率は8.3%であった. 他動的に肩関節を外転外旋強制できるセルフチェック法では, HERTに対する感度80.7%, 特異度83.3%であり,...

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Published in日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 23; no. 1; pp. 20 - 24
Main Authors 森原徹, 平本真知子, 木田圭重, 古川龍平, 祐成毅, 松井知之, 東善一, 瀬尾和弥, 北條達也, 山田陽介, 来田宣幸, 堀井基行, 久保俊一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床スポーツ医学会 31.01.2015
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ISSN1346-4159

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Summary:[要旨] 高校野球では, 肩関節内インピンジメント症候群のために投球が困難になる選手を認める. その疼痛誘発テストとして, Hyper External Rotation Test (HERT)があるが, 高校野球選手の有症率についてはいまだ明らかではない. また, 有用なセルフチェック法があれば, 自身で疼痛の有無を検出できる可能性がある. 本研究では高校野球選手のHERT有所見率とそのセルフチェック法について検討した. 高校野球308選手のHERT陽性率は8.3%であった. 他動的に肩関節を外転外旋強制できるセルフチェック法では, HERTに対する感度80.7%, 特異度83.3%であり, 有用なチェック法のひとつであった.
ISSN:1346-4159