大学生のロコモティブシンドローム予防を目的とした体操に関する研究 : 靴下を用いた体操の介入を通して
「I 緒言」我が国は2007年に超高齢社会を迎え, 2022年の高齢化率は29.0%にのぼる. 加速する高齢化に伴い, 運動器疾患患者が増加傾向であることを踏まえ, 日本整形外科学会は, 運動器の障害によって移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(以下「ロコモ」と略す)」と提唱した. 2005年から10年間に渡って行われた運動器疾患の疫学研究では, ロコモの国内推定患者数は予備軍を含めて4,700万人に上った. ロコモを早期発見するための自己チェック法として, 日常生活動作に関する7つの質問からなる「ロコチェック」, ロコモの重症度判定として移動機能を評価する「立ち上がりテス...
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Published in | 体育学研究 Vol. 69; pp. 601 - 616 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本体育・スポーツ・健康学会
30.12.2024
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ISSN | 0484-6710 |
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Summary: | 「I 緒言」我が国は2007年に超高齢社会を迎え, 2022年の高齢化率は29.0%にのぼる. 加速する高齢化に伴い, 運動器疾患患者が増加傾向であることを踏まえ, 日本整形外科学会は, 運動器の障害によって移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(以下「ロコモ」と略す)」と提唱した. 2005年から10年間に渡って行われた運動器疾患の疫学研究では, ロコモの国内推定患者数は予備軍を含めて4,700万人に上った. ロコモを早期発見するための自己チェック法として, 日常生活動作に関する7つの質問からなる「ロコチェック」, ロコモの重症度判定として移動機能を評価する「立ち上がりテスト」および「2ステップテスト」, 運動器に関する自覚症状等を問う「ロコモ25」の3つの「ロコモ度テスト」が考案されている. |
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ISSN: | 0484-6710 |